含み益・含み損とは、エントリーしてポジションを持った時の為替レートと比べて、現在どれくらいの利益・損失になっているかを示したものです。
「評価損益」とも呼ばれます。
ホールド(保有)している通貨ペアの現時点での評価額なので、利益も損失も確定したものではなく、含み益・含み損はあくまで仮の損益です。
含み益・含み損が確定するのは、ポジションを決済したタイミングです。
FXトレーダーの心理として、含み益は早く決済して確定させたくなり、含み損は出来るだけ確定を先送りしようとする傾向があります。
これはいわゆる「チキン利食い」「塩漬け」と呼ばれる行動で、その結果、多くのFXトレーダーが為替相場で利益を上げることが難しいとされています。
こうした「含み益は早く実現させ、含み損の確定を遅らせる」というトレード行動の背景には、次のような心理が働いています。
- 得られるものは、それが例え時間が経ってから手にした方が増額される可能性があるものでも、少額でも今すぐ確実に手に入れようとする。
- 目の前の損失リスクを避けられるのなら、わずかな可能性だったとしても未来のチャンスに賭けようとする。
FXトレーダーとして大成するためには、こうした心理的傾向を踏まえた上での対策を行う必要があります。
以上、FX専門用語「含み益・含み損」の意味と解説についてお伝えしました。