ユーロとは、ヨーロッパの多くの国で使われている通貨のことです。
欧州連合(EU)の単一通貨として1999年に新しく設けられ、当初は銀行間取引での利用からスタートし、2002年からは一般でもユーロ通貨の使用・流通が始まりました。
それまで欧州各国で流通していたマルクやフラン、リラ、ペセタといった通貨は、欧州連合への加盟とユーロ通貨の採用によって利用が永久に放棄されました。
ちなみに、イギリスやスウェーデン、ノルウェーといった国はユーロ通貨を採用しておらず、独自通貨の流通が続いています。
ユーロ通貨の取引量は、米ドルに次ぐ世界第2位で、流動性の高いメジャー通貨として幅広く取引されています。
そのためユーロ通貨は、第2の基軸通貨としての評価を確立しつつあるといっても過言ではありません。
特に911テロ以降のアメリカの国際的状況から、「外貨準備の米ドルへの一極集中」という現状への不安が顕在化した結果、ユーロ通貨の価値が評価されていったという経緯があります。
しかしそういったユーロ通貨への評価が生まれたものの、ギリシャやイタリア、ポルトガルなどの経済危機によって、EU各国のソブリンリスク(国家への信用不安)が顕在化しました。
ユーロ通貨そのものの存続が危ぶまれる声すら出始めており、今後も安定した経済成長が見込めるかは不透明とも言われています。
以上、FX専門用語「ユーロ」の意味と解説についてお伝えしました。