円キャリートレードとは、低金利通貨である円で借り入れをして資金を調達し、高金利の国の通貨で運用することで、その運用益に加えて金利差による利ざやを得ようとするトレードのことです。
もともとは、日本と諸外国との大きな金利差に目をつけたヘッジファンドが行い始めたものです。
過去には日本の個人投資家の間でも、FX取引をつかった円キャリートレードがブームになった時期がありました。
当時の高金利通貨の豪ドル(オーストラリア・ドル)の買いポジションをもち、その金利(スワップポイント)と為替差益を得るというトレードスタイルが、一般投資家のみならず家庭の主婦にまで広がっていたのです。
このときの取引量は世界的に見てもとても大きく、市場へのインパクトが無視できない程だったため、外国為替市場の世界では日本の一般投資家のことを「ミセス・ワタナベ」と呼ぶようになったほどです。
以上、FX専門用語「円キャリートレード」の意味と解説についてお伝えしました。