下降トレンドとは、レートの動き(値動き)が波を描きながらも、下降傾向を見せる状態のことです。
一般に、下降トレンドのときは、売りポジションをもっていれば利益を上げやすいとされています。
下降トレンドでのトレード方法「トレンドフォロー」について
下降トレンドでのトレード手法は大きく分けて2つあり、ひとつは「戻り売り」、もうひとつは「安値ブレイクアウト」です。
戻り売りは、値動きの波が一旦上昇してきたところで、再び反転~下降していくところでエントリーしようというトレード手法のスタイルです。
「これ以上は上がらない可能性がある」という根拠を得てエントリーするため、リスクリワード比を高くできる特徴があります。
安値ブレイクは、値動きの波が下降し、安値を更新したところでエントリーしていくトレード手法のスタイルです。
「さらに下降する可能性が出た」という確認を得てエントリーするため、流れが生まれたときには大きな利益が得られる可能性がありますが、いわゆる「ダマシ」にあいやすい傾向があります。
どちらも下降トレンドの方向に従う形で売りポジションを持つことから、「トレンドフォローの手法」と呼ばれています。
下降トレンドでの逆張りトレードについて
下降トレンドではトレンドフォローでしか勝てないのかといえば、決してそうではなく、為替レートの動きの特徴をしっかり踏まえることで様々なトレードチャンスが見えてきます。
その多くは「一時的な売られ過ぎの状況」を捉えて、逆張りで買いエントリーをするというトレード手法です。
そもそも下降トレンドの方向に逆らってポジションを持つため、長時間ホールドして利を伸ばすことを想定していません。
いうなれば「伸びきったゴムが戻る勢いに乗って、すぐに飛び降りる」というトレードスタイルになります。
典型的な逆張りトレードとしては、ダマシのブレイクを想定したプライスアクショントレードがあります。
下降トレンドにおいて調整の上昇が終わり、再び安値を更新していこうかという相場状況で、目立ったレクタングルも無くブレイクしていったところで買いを狙います。
そのブレイク時に特定のローソク足の組み合わせ(および補助となるテクニカルな条件)が現れたら、買いでエントリーするというものです。
言うまでもありませんが、どのような下降トレンドでも同じように通用するわけではありません。
大量の過去チャートをつかって、マルチタイムフレーム分析による俯瞰的なテクニカル分析をおこない、しっかりと検証を行っておくことが求められます。
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以上、FX専門用語「下降トレンド」の意味と解説についてお伝えしました。