FXのチャートパターン関連用語の意味と解説まとめ

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「チャートパターン」とは?

チャートパターンとは、相場参加者たちの集団心理が、「形・パターン」としてチャート上に現れたもののことです。

為替取引(FXトレード)においては、チャートパターンを知ることで集団心理による一方的な値動きの発生について理解できるため、エントリーと決済の判断に大いに役に立ちます。

チャートパターンの基本となるのは、何らかの特徴的な高値・安値に対する、その後のレートの値動きです。

例えば、レンジというチャートパターンが形成される原因は、値動きの初期段階で形成された高値・安値に対して、レートがその後、更新することが出来ない状態が続くためです。

高値と安値の外側に、強い売買それぞれのトレーダーが存在していることを示唆しており、裏を返せば、そこを抜けていくと「損切の決済注文」と「新規のエントリー注文」が次々の約定していくことで、大きくレートが動き出す可能性があるということです。

チャートパターンを活用するためには、その形だけに注目するのではなく、その背景にある相場参加者たちの集団心理を読み取ろうとすることが大切です。

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「反転パターン」とは?

反転パターンとは、相場が反転していくときに現れるチャートパターンのことです。

具体的には、ダブルトップ・ダブルボトムヘッド・アンド・ショルダー、トリプルトップ・トリプルボトムが有名です。

反転パターンの図1

他にも、ソーサーボトム・ソーサートップ、スパイクトップ・スパイクボトムなどがあります。

反転パターンの図2

反転パターンの特徴は、相場参加者の間で「トレンドは継続するのか?」が確認されていく点にあります。具体的には、高値安値の切り上げ・切り下げが注目されることになります。

例えば上昇トレンドが継続するなら、必ず高値と安値は切り上がっていくはずです。もし、そうならなくなったら、上昇トレンドの継続に疑問が生じることになります。

反転パターンの高値と安値の推移を詳細に見ていけば、多くの相場参加者がトレンド継続を諦めたり、反転方向へと目線を切り替えたであろうポイントが見えてくるでしょう。

実際のトレードでは、そうした相場参加者たちの感情の変化をチャートから読み取りながら、有利な方向へのポジションをもつことが大切です。

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「トレンドライン」とは?

トレンドラインとは、テクニカル分析で用いられるラインの一つで、「切り上がる安値」もしくは「切り下がる高値」に沿って引かれるラインです。

トレンドライン

トレンドラインを引くことで、トレンドの方向が明確になると共に、トレンドラインが支持線抵抗線として機能する可能性を見て取ることが出来るようになります。

トレンドラインと並行して引かれるラインを「チャネルライン」といい、このラインも支持線・抵抗線として機能する可能性があります。

一般に、トレンドラインの接点となる高値・安値が多いほど、そのラインは強固だと判断されます。

しかし、接点が多くなる程「抜けた時のインパクト」が大きくなるため、その動きを期待した勢力によってトレンドラインのブレイクアウトが狙われ、売り買いの激しい攻防になる傾向も見られます。

トレンドラインの引き方には、様々な流派があります。

  1. 視覚的に分かりやすい(注目されているであろう)安値同士を結ぶ。
  2. 最高値の1つ手前の安値と最安値とを結ぶ。
  3. 最安値と2番目の安値とを結ぶ。
  4. 複数のトレンドラインを組み合わせる。
  5. etc…

「4」のように、複数のトレンドラインを組み合わせるのは、下の図のように機能するケースが散見されるからです。これは、いうなれば「トレンドラインの入れ子状態」です。

複数のトレンドラインの入れ子状態

関連用語 トレンド

「チャネルライン」とは?

チャネルラインとは、トレンドラインと平行に引かれたラインのことです。

上昇トレンドでは、トレンドラインと平行になるように、直近の最高値にあわせて引き、下降トレンドではその反対になります。

チャネルライン1

チャネルラインは、一般的には利食いの目標や、逆張りのエントリーポイントとして活用される傾向があります。

また、チャネルラインは、トレンドラインと同様に、高値安値の状況に応じて引き直されていきます。

下のチャートは、その変化を示したものです。

チャネルライン2

「A」で高値を更新したところで、トレンドライン1が引かれました(チャネルラインは省略)。

トレンドライン1は「B」でブレイクアウトされますが、その後また「C」で高値が更新されたため、トレンドライン2が引かれます。

あわせて、チャネルライン1も引かれました。

しかし、直後にチャネルライン1がブレイクされ、新たな高値にチャネルライン2が引かれることになります。

その後レートは、トレンドライン2で反応して反転~上昇を見せます(トレンドライン2の丸印)。

上昇したレートは、チャネルライン2で反転して下落、トレンドラインのをブレイクしていきました。

「三角保ち合い」とは?

三角保ち合いとは、別名「トライアングル」といい、チャート上にあらわれるパターンのひとつで、徐々に値動きの幅が小さくなっていく状況をあらわしたものです。

レートの動きが一定の範囲で変動している状態を「保ち合い」といいますが、三角保ち合いでは、この変動の幅が徐々に狭くなっていきます。

三角保ち合い

こうした値動きが生じる背景には大きく2つあり、ひとつは、買いと売りの勢力が拮抗していて、どちらもせめぎ合っている緊張感のある状況です。

この場合は、どちらかの方向へと大きく動き出す可能性があります。

もうひとつは、指標発表などの材料に乏しかったり、市場参加者が少ない閑散相場だったりする状況です。

この場合は、どちらにもブレイクアウトしていかず、グズグズと横ばいの状況が続く傾向があります。

三角保ち合いのバリエーション

三角保ち合いにはバリエーションがあり、それぞれに名前がつけられています。

上昇トライアングルは、高値にできるラインが水平、もしくはそれに近い角度になっているもので、三角保ち合いのなかで安値が切り上がっていることから、買いの勢力が強いことをあらわしています。

そのため、高値を更新すると上昇していきやすい傾向があるとされています。

反対に、下降トライアングルでは、三角保ち合いのなかで高値が切り下がっていることから、売りの勢力が強いことをあらわしているため、安値を更新すると下降していきやすい傾向があるとされています。

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関連用語 チャートパターン、ウェッジ、ブロードニング・フォーメーションフラッグペナント

「ネックライン」とは?

ネックラインとは、ダブルトップやダブルボトムヘッドアンドショルダーに引かれるラインのことです。

ネックラインを引くことで、それらチャートパターンでの売り買いの攻防の急所となるレートが明確になります。

ネックラインの図

ダブルトップのネックラインを抜けることは、高値更新が出来なかった事実が確定され、相場参加者の間で「もう上昇しないのではないか?」というムードが生まれます。

その後、さらに高値が切り下がるなどすれば、下降トレンドへと移行していく可能性が高まります。

もし、このとき買い勢力が強ければ、もみ合いレンジ状態)になる可能性もありますし、さらに大きな時間足のレートの方向性が上を向いていれば、ここからでも大きく再上昇していくことも考えられる場面です。

ヘッドアンドショルダーのネックラインを抜けることは、押し安値を下抜けることを意味するため、相場の雰囲気は一気に反転下落ムードへと変わる可能性があります。

しかし、ここでも同様に買い勢力が強ければ、もみ合いになったり大きく再上昇していく可能性があると考えられます。

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「フラッグ」とは?

フラッグとは、テクニカル分析で用いられるチャートパターンのひとつで、その形が「旗竿にはためく旗」に見えることからフラッグと呼ばれます。

フラッグのチャート

それまでの値動きが停滞し始め、高値を切り下げたり安値を切り上げたりしたら、それら高安値を結んでトレンドラインを引きます。

これがフラッグパターンを表すラインになり、このラインを抜けるとトレンド継続が確認されたとみなされます。

一見すると、上昇フラッグは一時的に調整の下降を示しているので、上昇フラッグのことを「下降フラッグ」と呼びたくなるかもしれません。

しかしフラッグは、一般的に「トレンドが継続していく途中で発生するパターン」として認識されているので、「上昇のなかで現れるフラッグ」という意味で上昇フラッグと呼びます。

フラッグが形成される背景

フラッグが出来る背景には、ダブルトップ・ダブルボトムやヘッド・アンド・ショルダーからのトレンド転換を目指す勢力と、トレンド継続を目指す勢力との攻防があります。

多くのフラッグは上位時間足のトレンドの途中で現れる傾向があり、次のような思惑をもったトレーダーたちの行動によってフラッグパターンが形成されていきます。

  1. それまでのトレンドで含み益を上げていたトレーダーの売り抜け(決済)。
  2. トレンドでは利益を出せなかった、出遅れ組のエントリー
  3. 売り抜けたものの、さらなる利益を目指した再エントリー。
  4. 気の早い逆張り勢のエントリー。

これらのトレードが交錯する結果、トレンドは停滞の色を強め、特徴的なフラッグの形になるわけです。

フラッグのトレンドラインをブレイクすると、次のようなトレーダーたちの行動によってトレンドが再開・継続していく傾向があります。

  1. トレンド再開が確認されたと見て、追随してエントリーする勢力。
  2. 逆張り勢の損切り決済注文(これがトレンド方向への注文となってトレンドを加速させる)。

「ペナント」とは?

ペナントとは、三角保ち合いというチャートパターン(継続パターン)のひとつで、トライアングルとも呼ばれます。

高値は徐々に切り下がり、安値は徐々に切り上がっていて、見た目が三角形になるのが特徴です。

「ペナント」とは、細長い二等辺三角形の旗のことで、このパターンが同様の形を示すことからペナントと名付けられました。

ペナントの図1

ペナントは一般的に継続パターンとして認識されているため、形成されると継続方向へブレイクアウトしていくことを期待するトレーダーが増える傾向があります。

しかし実際にどちらへブレイクしていくかは事前には分かりませんので、値動きを観察して対応していくことが大切です。

ペナントの反転方向へのブレイクには注意が必要

ペナントは三角保ち合いのひとつですから、いずれ上下どちらかへブレイクしていきます。

しかし、継続方向ではなく反転方向へとブレイクしたときには、拙速なエントリーは避けたほうが無難です。

下の図は、ペナントが反転方向へブレイクしたものの、その後、上昇フラッグを形成して継続方向へとブレイクしていった様子を表しています。

ペナントの図2

これは「それまでの流れ(トレンド)はそうやすやすと反転しない」という値動きの傾向を示す一例といえるでしょう。

ペナントの高値に「反転を示唆する何らかの要因」があるなら、反転方向へのトレードを検討することは妥当な判断だといえます。

例えば、上位時間足のレジスタンスライン付近でペナントが形成されたならば、反転していく可能性が生じるでしょう。

「ブロードニング・フォーメーション」とは?

ブロードニング・フォーメーションとは、チャートパターンの一種で、メガホン状の形でレンジの上下限が拡大していくパターンのことです。

ブロードニング・フォーメーションの図

この状況で高安値のブレイクアウトを追っていくと、ことごとく裏目になってしまい、損切りを強いられることになります。

買ったら損切り、売っても損切りになる、いわゆる「往復ビンタ」に陥りやすいのがブロードニング・フォーメーションです。

一般的には、ブロードニング・フォーメーションの可能性が見えてきた段階で、様子見を選択することがおすすめです。

狭義には、ブロードニング・フォーメーションは反転パターンのひとつとして認識されています。

その場合、3つ目以降の高安値から反転して、ラインをブレイクする動きを見てエントリーする方法があります(図の1)。

しかし、そもそもブロードニング・フォーメーションが形成されること自体、相場参加者のコンセンサスが生まれづらいことを示しているため、こうしたエントリーは難しいものとなるでしょう。

同様に、トレンド継続方向へのブレイクも安易に狙うことは避けたほうが無難です(図の2)。

状況によっては、乱高下を見せた後、どちらへもブレイクしないまま膠着状態になることもあります(図の3)。

このとき、きれいな収束を見せると、ダイヤモンド・フォーメーションとなってブレイクしていく可能性も有り得ます。

ブロードニング・フォーメーションが形成されるような相場状況は、上位時間足(4時間足や日足チャートなど)では、売り買いの攻防が起きやすいチャートポイントだというのは、よくあるケースです。

「ラウンドトップ・ラウンドボトム」とは?

ラウンドトップとラウンドボトムとは、為替相場(FX)のチャートパターンの一種で、それまでのトレンドが転換していく際に現れる反転パターンです。

ソーサートップ、ソーサーボトムとも呼ばれます。

ラウンドトップ・ボトムの図1

山形(おわん型)を形成しながら徐々に反転していくという特徴があり、ダブルトップヘッドアンドショルダーのような明確な「レンジの上下限」が現れないことも相まって、トレードしにくいチャートパターンのひとつと言えます。

売り勢力と買い勢力のどちらが優勢なのかを見極めることが難しいため、為替市場の相場参加者のコンセンサスが一致し辛く、結果として不明瞭な相場状態が続きやすくなります。

ラウンドトップ・ボトムのチャートパターンが形成された場合、その後に局所的なレンジ状の保ち合いが発生することがあり、これを「ハンドル」といいます。

ハンドルが形成されたラウンドトップ・ボトムのことは「カップアンドハンドル」とも呼ばれます。

ラウンドトップ・ボトムとハンドルの図

ハンドルが形成されると、売り買いどちらが優勢だったか不明瞭だったものが、このハンドルのレンジ上下限が最後の攻防の舞台となって決着がつく可能性が生まれます。

ラウンドトップ・ボトムでのトレードは、このハンドルが形成されるかどうかがエントリー判断の分かれ目のひとつになります。

ハンドルが形成されないチャート状況では、無理にトレードすることはおすすめ出来ません。

ハンドルが形成されたなら、そのレンジを抜けた方向へエントリーすることは妥当な判断だといえます。

とはいえ、ダブルトップやヘッドアンドショルダーの様にはっきりとした反転パターンでのトレードとは異なる困難さがあります。

ハンドルが形成され始めても、為替レートの方向感が不明瞭な相場状況(市場参加者のコンセンサスが一致し辛い)は継続しているので、慎重なエントリー判断が必要であることに変わりはありません。

「二番底」とは?

二番底とは、下落していたレートが底を打って安値をつけた後、再び下落して安値をつけた状況のことです。

一般的にはダブルボトムの「右側のボトム」のことを指します。

二番底の図1

別の見方として、ダブルボトム全体を最安値として捉え、次に再度下落してつけた安値を二番底という場合があります。

二番底の図2

実際のトレードでは、今の反転上昇が二番底になるのかどうかは分かりません。

基本的には二番底が形成されたことを確認してから、それを「下げ止まったサイン」として受け入れて、買いトレードのタイミングを図っていくことになります。

ダブルボトムの右側のボトムを二番底と見る場合、ネックライン抜けることを確認してから買いを検討するのが妥当と考えられます。

また、ダブルボトム形成後の次の安値を二番底と見る場合は、既にネックラインを抜けているなら、小さな下げ止まりが形成された時点で買いを検討することも可能です。

どちらにせよ重要なのは、大きな流れの方向性(上位時間足のトレンド方向)と同調しているかどうかです。

関連記事 『ダブルトップ・ダブルボトム』の意味とトレード方法とは?相場心理を読む

関連用語 ダブルトップ・ダブルボトム、大底、底を打つ、三番底、トリプルトップ・トリプルボトム

「エリオット波動理論」とは?

エリオット波動理論とは、米国の株式アナリストのラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)が考案した、チャート分析理論のことです。

エリオット波動理論の根底にあるコンセプトは、「レートの動きは波動を描く」というもので、その波動は「5つの上昇波」と「3つの下降波」に分類され、それらが相場の流れのなかでくり返される──というものです。

エリオット波動理論

しかし、エリオット波動についてよく言われることとして、例えば「どの波が第3波なのか、判断がつかない」というものがあり、実際のトレードに応用することが難しいとされています。

エリオット波動を活用するためには?

FXトレードで実際に活用していく上では、細かい理論的な理解や、整合性へこだわるのではなく、エリオット自身がいみじくも述べているように、「相場は波を描く」という点に着目することが大切です。

つまり、トレンドを形成しているなら、波は「N字」を描き、停滞してレンジ相場を形成しているなら、「WやM」を描くということであり、それらの波はフラクタル構造をもっているということです。

こうした理解を基本とすることによって、レートの動きをシンプルにとらえることが可能になっていきます。

関連用語 テクニカル分析チャートパターンフィボナッチ数列

「エリオット波動理論」参考情報(外部リンク)

参考情報 エリオット波動理論とは?覚えておきたい特徴とFX取引での活用法

以上、FXのチャートパターン関連用語の意味と解説まとめ──についてお伝えしました。

執筆者プロフィール

fx-monoロゴ名前:mono(モノ)
FX歴13年の為替トレーダー。

FXトレードで収益を上げながらIT系の事業経営もしています。20年以上取り組んできた心理学と脳科学の専門知識(アドラー心理学、NLPなど)を活かして《トレード技術の上達法》を研究し実践してきました。

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