ブロードニング・フォーメーションとは、チャートパターンの一種で、メガホン状の形でレンジの上下限が拡大していくパターンのことです。
この状況で高安値のブレイクアウトを追っていくと、ことごとく裏目になってしまい、損切りを強いられることになります。
買ったら損切り、売っても損切りになる、いわゆる「往復ビンタ」に陥りやすいのがブロードニング・フォーメーションです。
一般的には、ブロードニング・フォーメーションの可能性が見えてきた段階で、様子見を選択することがおすすめです。
狭義には、ブロードニング・フォーメーションは反転パターンのひとつとして認識されています。
その場合、3つ目以降の高安値から反転して、ラインをブレイクする動きを見てエントリーする方法があります(図の1)。
しかし、そもそもブロードニング・フォーメーションが形成されること自体、相場参加者のコンセンサスが生まれづらいことを示しているため、こうしたエントリーは難しいものとなるでしょう。
同様に、トレンド継続方向へのブレイクも安易に狙うことは避けたほうが無難です(図の2)。
状況によっては、乱高下を見せた後、どちらへもブレイクしないまま膠着状態になることもあります(図の3)。
このとき、きれいな収束を見せると、ダイヤモンド・フォーメーションとなってブレイクしていく可能性も有り得ます。
ブロードニング・フォーメーションが形成されるような相場状況は、上位時間足(4時間足や日足チャートなど)では、売り買いの攻防が起きやすいチャートポイントだというのは、よくあるケースです。
以上、FX専門用語「ブロードニング・フォーメーション」の意味と解説についてお伝えしました。