ボリンジャーバンドとは、テクニカル指標のひとつで、移動平均線の上下にボラティリティを表す標準偏差のラインをバンド状に表示させたものです。
ボリンジャーバンドは、アメリカの投資家ジョン・ボリンジャーが考案したもので、「レートは一定期間の標準偏差の範囲に一定の割合で収束する」という統計的な根拠に基づいて作成されています。
下のチャートは、20期間のボリンジャーバンドの2σと3σを表示させたものです。
実質的には、概ね8割から9割の確率で±2σ(シグマ)の値幅にレートが収まるとされており、この事実を背景にしたチャート分析やトレード手法が考案されました。
その代表的なものとして、「レートが±2σに到達したら逆張りでバンドの内側方向へトレードする」というものがあります。
しかしこのトレード手法は、考案者のボリンジャー氏も否定しており、実際エクスパンション(ブレイクアウトからのトレンド初動の動き)に巻き込まれてしまうことで、大きな損失となる可能性がある手法です。
この手法を用いる際には、バンドが他の期間と比較して相対的に広く、またバンドが傾斜しておらず水平な状態に限定することが必要とされています。
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以上、FX専門用語「ボリンジャーバンド」の意味と解説についてお伝えしました。