FX用語「く」クロス円、鯨幕、グランビルの法則、黒田バズーカ砲…の意味

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行・わら行

雲(くも)

雲とは、一目均衡表で使用される5本の補助線のうち、先行スパン1と先行スパン2の間のスペースのことです。

雲をローソク足が抜けていくことが、トレンド転換の目安とされていて、雲を下から上へ抜けていくと「上昇のシグナル」、反対に上から下へ抜けていくと「下降のシグナル」となります。

また、雲が抵抗線や支持線(サポートやレジスタンス)のような働きをする傾向を見ることもできます。

関連用語 一目均衡表

クロス

クロスとは、テクニカル分析で用いられるインジケータが出すサインのひとつで、インジケータの表示するライン同士が交差することを指します。

有名なものとしては、移動平均線(MA)のクロスがあげられます。

この場合、期間の異なる移動平均線が交差することをクロスと呼びます。

下のチャートは、20期間と200期間の移動平均線がクロスする様子で、ゴールデンクロスと呼ばれます(水色の丸)。

※チャートをクリックすると拡大します。

移動平均線のクロス

このチャートの場合、クロスのサインによって、トレンドが転換した可能性を見て取ることができます。

他には、MACD(マックディー)のシグナルラインのクロス、DMI(ディレクショナル・ムーブメント・インデックス)の+DIと-DIのクロスなどがあります。

クロス円

クロス円とは、FXで取引される通貨ペアのうち、ユーロ豪ドルスイスフランなど、米ドル以外の通貨と日本円とのペアのことです。

具体的には、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、スイスフラン/円、カナダドル/円などがあります。

現在、世界で中心的に使われている通貨──基軸通貨は米ドルです。そのため、クロス円の実際のレートを算出するには、「ドル/円」と「相手通貨/ドル」の二つの通貨ペアのレートが用いられます。

クロス円の通貨ペアをトレードする場合は、その通貨ペアの値動きだけではなく、ドル/円の値動きにも注意しておくことが大切です。

損益の算出が日本円だと、直感的に損益が把握しやすいため、初心者がトレードするには心理的な負担が少なくなるため、初期段階のトレード対象としては好ましいといえるでしょう。

関連用語 日本円ドルストレート

鯨幕(くじらまく)

鯨幕(くじらまく)とは、 ローソク足陽線と陰線が交互にあらわれるような状況のことです。

狭い範囲でのレンジ相場の一種で、方向感がまったく見られないのが特徴です。

ローソク足の色が、紅白の垂れ幕のようになっていることから、鯨幕と名付けられました。

鯨幕(くじらまく)チャート

鯨幕の状況になったら、手出しは無用で、終値での明確なブレイクなど、ハッキリとした値動きがあらわれるのを待つのがベターです。

グランビルの法則

グランビルの法則とは、移動平均線とレートの位置関係から値動きを判断するための法則です。

アメリカの金融記者だった、ジョセフ・グランビルが提唱したもので、当人は「法則」という表現はしていなかったようです。

グランビルが唱えた戦略(日本では法則と呼ばれる)は8つあり、それぞれ以下のようなものです。

グランビルの法則

  1. 長期間下落、もしくは横ばいになっていた移動平均線を、レートが上抜けてきたら、重要な買いのサイン
  2. 移動平均線が上昇中ならば、レートが下降してきて移動平均線を一旦下抜けても、一時的な調整の可能性があるため、反転上昇し始めたら押し目買いのサイン
  3. レートが下降しても、上昇中の移動平均線まで届かずに反転上昇したら、さらなる上昇の可能性があると判断できるため、押し目買いのサイン
  4. 移動平均線が下降中で、レートが移動平均線から大きく乖離している場合、移動平均線へとレートが収束する可能性があると判断できるため、買いのサイン
  5. 長期間上昇、もしくは横ばいになっていた移動平均線を、レートが下抜けてきたら、重要な売りのサイン
  6. 移動平均線が下降中ならば、レートが上昇してきて移動平均線を一旦上抜けても、一時的な調整の可能性があるため、反転下降し始めたら戻り売りのサイン
  7. レートが上昇しても、下降中の移動平均線まで届かずに反転下降したら、さらなる下落の可能性があると判断できるため、戻り売りのサイン
  8. 移動平均線が下降中で、レートが移動平均線から大きく乖離している場合、移動平均線へとレートが収束する可能性があると判断できるため、売りのサイン

もちろん、相場に「絶対」ということはありませんので、そのままトレードに用いるわけにはいきませんが、トレード戦略を考える上では、値動きの傾向についての大切な示唆を与えてくれるものとして、今でも有用といえます。

クオンツ

クオンツとは、高度な数学的手法を用いて市場を分析したり、さまざまな金融商品や投資戦略を分析したりすること、または、その分析をする人のことです。

また、クオンツによって行われる投資のことを、クオンツ運用といいます。

クオンツという単語は、「Quantitative(数量的、定量的)」という英語から派生した言葉です。

1980年代、ロケット工学の科学者たちが量子力学などの知見を、金融工学に応用したことが、クオンツの始まりとされていて、その後、デリバティブ取引などの分野を中心に、さまざまに用いられています。

クォート

クォートとは、為替市場において、取引の相手に為替レートを提示することをいいます。

個人がおこなうFX取引では、FX会社から買い値と売り値が提示されることを指します。

このときFX会社は、この値段で買うという買い値(ビット)と、この値段で売るという売り値オファー)の両方を同時に提示する必要があり、このやり方はツーウェイ・クォーテーションと呼ばれるものです。

クローズ

クローズとは、終値のこと、もしくは各国のマーケット(為替や株式市場)が終わることをいいます。

一般に、FXでクローズといえば、東京市場やロンドン市場などが終了することを指します。

クローズは、一日ごとの区切りだけでなく、一週間の区切りや一ヶ月の区切り、また午前と午後の取引の区切りでも用いられ、その期間の値動きの動向をみる上で注目されます。

口先介入

口先介入とは、政府首脳や財務省の高官などが、発言によって為替レートを意図的に動かそうとすることです。

口先介入は、金融当局者たちが、為替の水準に対する意見や要望などを、市場参加者に向けてアナウンスする形での介入であり、日本銀行が実際に介入を行なうものではありません。

一般的に口先介入の効果は乏しいですが、国際的な金融危機などで、一国だけでなく複数の国が協調して表明を出す場合は、マーケットへのインパクトが見られます。

関連用語 為替介入

くりっく365

くりっく365とは、日本初の公的な取引所FXとして、東京金融取引所(金融取)が上場した、取引所FXの愛称のことです。

個人向け為替取引であるFX取引は、日本では1998年に始まりましたが、当時は取引を規制する法律や監督官庁が定められていなかったため、一部の悪質なFX会社によってトラブルが頻発していました。

そのため、安心してFX取引に参加できる環境へのニーズが高まり、2005年、金融取によって、公設のFX取引所として「くりっく365」が開設されました。

黒田バズーカ砲

黒田バズーカ砲とは、2013年4月に日銀が決定した金融緩和のことです。

日銀総裁の「黒田東彦氏」の名前と、その金融緩和の規模の大きさから、黒田バズーカ砲と呼ばれています。

当時、黒田氏は記者会見で「異次元規模の緩和」と説明したように、その規模は2年で140兆円という莫大なものでした。

これは、GDPの20%にも相当し、これに先行して始まっていたアメリカの「QE量的緩和」では、GDPに対し5%でしたから、まさに異次元と呼べるものでした。

下のチャートは、黒田バズーカ砲が打たれたときの、ドル円の日足チャートです。

※クリックすると拡大します。

黒田バズーカ砲1 黒田バズーカ砲2