FX用語「ほ」ポートフォリオ、ボラティリティ、ボリンジャーバンド…の意味

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行・わら行

暴騰・暴落

暴騰とは、相場のレート(価格)が急激に上昇することで、暴落とは、同じく急激に下降・下落することです。

「暴」という漢字からも伺えるように、暴騰・暴落は尋常ではない値動きを指しています。

FX相場においては、以下のような要因で暴騰・暴落が生じる傾向があります。

  1. 米雇用統計を始めとした重要な経済指標の発表時における、ポジティブサプライズやネガティブサプライズの結果として。
  2. 為替介入による市場コンセンサスの激しい偏り。
  3. 大きな時間足(週足や月足)レベルのサポートラインレジスタンスラインを抜けて、損切り注文が大量に執行された。
  4. etc…

いずれの要因にせよ、暴騰・暴落が起きている状況というのは、パニックや混乱の渦になっているということですから、無闇にポジションを持とうとはしないことです。

そもそも、FX会社のリスクヘッジの結果、顧客の注文は入り難くなったりスプレッドが大きく拡大しますから、まともなトレードを行うことは困難になります。

なお、暴騰よりも暴落の方が頻度は多く見られ、暴落の値動きは速くなるけいこうがあります。

参考記事 『ロング・ショート』とは?その意味と由来が表すFXの値動きの特徴

ポートフォリオ

ポートフォリオとは、運用対象として保有する金融資産(株式、債権など)の構成内容のことです。

これは、「ひとつのカゴに全てのタマゴを入れるな」という格言を実践したアプローチであり、資金の一点集中による大きな利益は狙わない代わりに、何らかの出来事によって壊滅的な損失を被らないようにすることを目的としています。

ポートフォリオを組むことによってリスク分散が果たされます。例えば株式や外貨、金、公社債などに分散して資金運用をすることで、株式が下落しても金や公社債が上昇して相殺される形になり、その結果トータルでの損失を小さく抑えられたり、安定した利益を得られたりします。

トレードする時間軸を分散するアプローチもある

ポートフォリオを組むとき、運用対象を分散するのではなく、トレードする時間軸を分散するという方法を用いることも有効です。

例えば、4時間足を使ったスイングトレードで買いポジションを持ちながら、同じ運用対象の15分足でデイトレードを繰り返すことは、結果的にリスク分散の効果があります。

「せっかくのデイトレードの利益がスイングの損失で相殺されてしまった(もしくはその逆)」といったことが起こりますが、それこそがリスク分散の効果であり、資金変動のボラティリティを低く抑えられるため、ポジションサイズを大きくしやすくなります。

FXにおけるポートフォリオ

FX取引でもポートフォリオを組むことは有効です。上述のように時間軸を分散するアプローチは有効であり、デイトレードとスイングトレードを並行して行うことは、シンプルなリスク分散になり得ます。

また、相関性の低い通貨ペアのポジションを複数持つことによって、柔軟なトレード戦略を実践することが可能です。

例えばデイトレードをしている場合、ドル円のチャートとユーロポンドのチャートの相関性は一般的に低い状態が続くため、それぞれ同じトレード手法を用いたとしても独立したトレード結果を得ることが出来るため、リスク分散の効果が得られます。

逆にいうと、例えばドル円とユーロ円のチャートは相関性が高い状態が多いため、この2つの通貨ペアを別々にトレードしたとしてもリスク分散にはなり得ないわけです。

ポジション

ポジションとは、現在保有している通貨ペアのことです。別名、建玉(たてぎょく)とも呼ばれます。また、保有している通貨ペアの大きさ(量)のことを「ポジションサイズ」といいます。

買いでエントリーしたポジションは「買いポジション」「ロングポジション」、売りでエントリーしたポジションは「売りポジション」「ショートポジション」と呼ばれます。

また、ポジションを持っていない状態のことを「ノーポジション」「スクエア」といいます。

ポジションサイジング

ポジションサイジングとは、エントリーする際のポジションの大きさ(取引する通貨の量=ポジションサイズ)を判断し決定することです。

ポジションサイジングはトレード手法の一部を構成するものであり、リスクを抑えながら利益を追求していく際には欠かせないものです。

ポジションサイジングの基本は、1回当りのトレードでどれだけの損失を許容するかを決めることです。一般的によく目にする「2%ルール」と呼ばれるものがこれに当たります。

損切りで想定される損失額を全資金量の一定割合(例えば2%)以下に抑えることで、少々の連敗でも口座が破綻することなくトレードを継続していくことが可能になります。

限られた資金を効率的かつ低リスクで運用していくためには、ポジションサイジングの理解と実践が欠かせません。

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関連用語 ドローダウン

ポジション調整

ポジション調整とは、現在保有している通貨ペア(ポジション)を増減させたり、ポートフォリオを構成する通貨ペアのポジションサイズを増減させたりすることです。

ポートフォリオにおけるポジション調整のことは「リバランス」とも呼びます。

典型的なポジション調整の例として、重要指標の発表前や週末を控えた状況でポジションを減らしておくことが上げられます。

ときには、大口トレーダーによるポジション調整によって相場が変動することもあります。

ポジティブサプライズ

ポジティブサプライズとは、市場が全く予想していなかった好材料(良い出来事や好ましい情報)や、相場に織り込まれていなかった好材料によって生じた、市場参加者たちの驚きのことです。

「きっと良くなるだろう」と思われていたものが実際に悪くなったとしても、それはサプライズにはなりません。重要なのは、市場参加者たちが良い意味で驚くような、楽観的な事実が発生することです。

例えば、ポジティブサプライズには次のようなものがあります。

  • 悪くなると思われていた経済指標が、発表されてみると大きく改善・向上していた。
  • これまで大した変化もなかった経済指標が、突然改善・向上した。
  • 紛争が続いていた国や地域で、劇的な政治的解決がなされた。
  • 国の要人が、市場参加者たちが好影響を受けるような発言をした。
  • etc…

関連用語 ネガティブサプライズ、織り込み済み

細る(ほそる)

細るとは、相場での売買が少なくなる状況のことです。いわゆる閑散相場薄商いと呼ばれる状態を指します。

為替相場が細る要因には次のようなものがあります。

  • 夏休みやクリスマス休暇など、世界的に市場参加者が少なくなる時期である。
  • 重要指標の発表を控え、みんなトレードを手控えて様子見をしている。
  • レンジ相場になっている上に、動意づくようなイベントやニュースがない。
  • etc…

ボラタイル

ボラタイルとは、相場の値動きが大きく激しい状況のことです。

レート(価格)が変動する大きさ(変動率)のことをボラティリティといいますが、このボラティリティが大きい状態のことをボラタイルと呼びます。

値動きが激しい状況といっても、狭い値幅の範囲で激しく動くことはボラタイルとはいいません。ボラタイルな状況とは、大きく一方向へレートが進んだかと思えば一気に反転していったり、また再び大きくレートが進んだりという風に、一般的には値動きのサイズ感が大きいことを指します。

また別の判断方法としては、テクニカル指標の一つであるボリンジャーバンドを表示させ、そのバンド幅が相対的に広い状態をボラタイルと捉える方法があります。

ボラティリティ

ボラティリティとは、変動の大きさや激しさを表す指標・尺度のことで、FXの場合、レート(価格)がどれだけ激しく変動しているかを表すものです。

直訳すると「変動性」となるため、ボラティリティのことを「価格変動性」と呼ぶこともあります。

簡単にいえば、一定期間に変動したレートの幅が大きければ「ボラティリティが大きい(高い)」と判断され、反対に小さければ「ボラティリティが小さい(低い)」と判断されます。

ボラティリティが大きい状況のことを「ボラタイル」といい、こうした状況の例として次のようなものがあります。

  • 何らかのブレイクを伴って激しく一方向へ動いている状況。
  • 一気に上昇したかと思えば今度は急落するなど、大きな値幅で乱高下している状況。

そしてボラティリティが小さい状況の例としては、次のようなものがあります。

  • 狭いレンジの中で小刻みに値が動いている状況。
  • 激しいブレイクもなく、ゆるやかにジワジワとトレンドが継続している状況。

ボラティリティを視覚的にシンプルに把握するためのテクニカル指標として、ボリンジャーバンドというものがあります。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、テクニカル指標のひとつで、移動平均線の上下にボラティリティを表す標準偏差のラインをバンド状に表示させたものです。

ボリンジャーバンドは、アメリカの投資家ジョン・ボリンジャーが考案したもので、「レートは一定期間の標準偏差の範囲に一定の割合で収束する」という統計的な根拠に基づいて作成されています。

下のチャートは、20期間のボリンジャーバンドの2σと3σを表示させたものです。

ボリンジャーバンドのチャート

実質的には、概ね8割から9割の確率で±2σ(シグマ)の値幅にレートが収まるとされており、この事実を背景にしたチャート分析トレード手法が考案されました。

その代表的なものとして、「レートが±2σに到達したら逆張りでバンドの内側方向へトレードする」というものがあります。

しかしこのトレード手法は、考案者のボリンジャー氏も否定しており、実際にもエクスパンションに巻き込まれることによって大きな損失となる可能性がある手法です。この手法を用いる際には、バンドが広く、またバンドが傾斜しておらず水平な状態に限定することが必要とされています。

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