FX用語「は」ハーディング現象、HFT、始値、反転、反発、半値押し…の意味

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行・わら行

ハーディング現象

ハーディング現象とは、大勢の人たちと同じ行動を取ることで安心を得ようとする「群集心理の傾向」のことです。分かりやすい例でいうと、「赤信号みんなで渡れば怖くない」 という心理状態のことです。

ある集団が、理性的に考えればおかしな行動をしていたとしても、その集団の中にいると自分一人だけが理性的な行動を取ることは難しいものです。むしろ、集団と同じ行動を取ったほうが安心して動けるのが人間というものなのです。

こうした傾向によって相場では、とても理性的とは思えない群衆行動が、繰り返し見られることになります。

その典型例は、バブル相場です。理性的に考えれば、いつか誰かがババを引くことになり、それが引き金になって大きな調整やトレンド転換が生じることが分かります。

しかしその渦中にいると、「みんなが買って儲けているのだから、自分も買わないと損だ」と思い、そうやってトレードすることが正しくて安心できる行動だと感じられるものなのです。

このような群集心理によって、相場はときに理不尽な値動きを生じさせるのです。

関連用語 行動経済学

バイ・アンド・ホールド

バイ・アンド・ホールドとは、投資対象となる外国為替や株式、債権などを、長期間保有して続けてリターンを求める手法のことです。文字通り「買って」「もち続ける」という意味になります。

デイトレードスイングトレードなどの短期売買とは、まったく対象的な売買手法です。

バイ・アンド・ホールドの実践においては、そもそも短期売買のような利益確定は行いません。多くの人がバイ・アンド・ホールドだと思っているトレードは、単に期間が長いスイングトレードである可能性があります。

バイ・アンド・ホールドの出口戦略(決済ルール)は、利益確定としてではなく「資金の移動」が目的になるといえます。ポートフォリオの調整として、リスクの高くなったアセットクラス(資産分野)を、別の安全なアセットクラスへと移し替えていくのです。

関連記事 昔、投資信託の分散投資で失敗した話。FXに活かせる教訓とは?

バイーン

バイーンとは、突発的で急激なレートの変動を表した、ネットスラング(俗語)のことです。一般的には暴騰(急上昇)を指しますが、暴落(急下降)でも用いられます。

バネがはじけた様な急激な動きを表す擬音語が「バイーン」の語源といわれています。

実際の値動きよりも、それを受けた相場参加者たちの心理状態が重視されて「バイーン」が用いられる傾向があります。

関連用語 青天井ガラ黒田バズーカ砲底が割れる暴騰・暴落

バイイング・クライマックス

バイイング・クライマックスとは、中長期的に上昇し続けていた相場の最終段階で見られる、過熱感を伴った相場の急騰のことです。

それまで「もうそろそろ天井になって反転下降するんじゃないか?」と、不安と欲の目で上昇トレンドを見ていたトレーダーたちが、いよいよ「この上昇に乗り遅れたくない!」とばかりに感情的に飛びつき出した状況が、このバイイング・クライマックスです。

このとき、売りポジションをもっていたトレーダーたちの損切り注文によって(反対売買の買い注文が執行されることで)さらなる上昇が生じており、文字通り「買いが買いを呼ぶ状況」となります。

このように相場参加者の大半が強気の買い一色となって、急騰(高騰)が進んでいきます。

しかし一般的には、このバイイング・クライマックスの直後は反落する傾向が見られます。これは、買い勢力の利食い(利益確定)と、これを天井と見た売り勢力の新規注文によるものと考えられます。

関連用語 セリング・クライマックス青天井

ハイ・フリーケンシー・トレーディング(HFT)

ハイ・フリーケンシー・トレーディングとは、ミリ秒(1/1000秒)単位で市場に売買注文を出す、超高速&高頻度の取引のことで、アルゴリズム取引の一種です。

HFTと略されますが、これは「High Frequency Trading」の頭文字を取ったものです。

独自のコンピュータ・サーバーから市場に注文が出され、その頻度は1秒間に1000回を超すとも言われています。

市場の売買注文の偏りや、ニュースの解析、膨大な統計情報などを元にしてアルゴリズム取引が行われ、小さな利益を数多く重ねていくのが、このハイ・フリーケンシー・トレーディングの特徴です。

常に膨大な量の注文が飛び交うことになるので、市場に大きな流動性をもたらしてくれるメリットがあるものの、予期せぬ事態に売買アルゴリズムが過剰に反応した結果、レートの急変をもたらすリスクもはらんでいます。

2010年にニューヨーク市場で起こった「ダウの瞬間的な暴落(フラッシュ・クラッシュ)」は、ハイ・フリーケンシー・トレーディングが原因だったとされています。このときは、わずか数分でダウ平均が1,000ドルも下落しました。

関連用語 アルゴリズム取引流動性

売買手数料

売買手数料とは、ポジションのエントリーや決済をするときに必要な費用のことです。

FX取引では、多くのFX会社で売買手数料は無料となっています。その代り、通貨ペアの買い値と売り値の差額であるスプレッドが、実質的な手数料として取引ごとに徴収されます。

また、成行注文を出した瞬間のレートと実際に約定したレートに差が生じる「スリッページ」も、一種の売買手数料(隠れコスト)と見ることが可能です。

ですから、一見すると小さなスプレッドだったとしても、実際の約定レートを観察してスリッページをチェックすることで、実は高コストな取引を強いられている可能性がありますので、注意が必要です。

関連用語 約定力

始値(はじめね)

始値とは、ある期間において最初に取引されたレート(価格)のことです。寄付き値(寄付)とも呼ばれます。

FXでは一般に始値といえば、ローソク足の四本値のひとつである「始値」を指すものとして用いられます。

ローソク足の四本値

関連用語 ローソク足四本値高値安値、終値

反発

反発とは、それまで下落・下降していたレートが、一転して上昇する様子を指した言葉です。

大きく一気に反発することを「急反発」、小さな反発を「小反発」といいます。

FXでは、上昇していたレートが下降した場合も、「反発」とひとまとめにして使うケースが多く見られます(例「上昇していたレートがレジスタンスで反発した」)。

反発したことを「支持された(サポートされた)サイン」として受け取り、買いエントリーを執行するトレーダーも多いですが、これには注意が必要です。

その一度の反発をもって「支持された」と判断することに無理はないのか、また、その反発が生じたポイントに「レートが支持される根拠」があるのかどうか、それを見極める必要があります。

以前に反発を見せたレートで再び反発したり(サポートラインの成立)、下の図のように、上位時間足のサポートラインなどで反発が見られたなら、それは支持されて上昇していく可能性があると判断できます。

レートが反発する図

このような根拠が何もない状況での反発は、単なる下降の中の一時の戻り(調整)である可能性があるので、安易な買いエントリーはリスクの高い判断だといえるでしょう。

反発の後、ダブルボトムを形成するなどして高値と安値を切り上げていったなら、本格的な上昇へと移行したと考えられます。しかし、支持される根拠のない一度の反発だけでは、上昇していくよりも下降が継続する可能性の方が確率的に大きいと見るのが自然です。

関連用語 反落反転、トレンド転換

反落

反落とは、それまで上昇していたレートが、一転して下落・下降する様子を指した言葉です。

大きく一気に反落することを「急反落」、小さな反落を「小反落」といいます。

反落したことを「抵抗された(レジスタンスされた)サイン」として受け取り、売りエントリーを執行するトレーダーも多いですが、これには注意が必要です。

その一度の反落をもって「抵抗された」と判断することに無理はないのか、また、その反落が生じたポイントに「レートが抵抗を受ける根拠」があるのかどうか、それを見極める必要があります。

以前に反落を見せたレートで再び反落したり(レジスタンスラインの成立)、下の図のように、上位時間足のレジスタンスラインなどで反落が見られたなら、それは抵抗されて下降していく可能性があると判断できます。

レートの反落する図

このような根拠が何もない状況での反落は、単なる上昇の中の一時の押し(調整)である可能性があるので、安易な売りエントリーはリスクの高い判断だといえるでしょう。

反落の後、ダブルトップを形成するなどして高値と安値を切り下げていったなら、本格的な下降へと移行したと考えられます。しかし、抵抗される根拠のない一度の反落だけでは、下降していくよりも上昇が継続する可能性の方が確率的に大きいと見るのが自然です。

関連用語 反発反転、トレンド転換

反転

反転とは、それまでのレートの流れ(方向性)が変化することです。「反転した」「反転上昇」「反転下降」などと使われます。

一般的に反転はトレンド転換のことを指しますが、小さな視点で捉えるなら、目先の小さな反発や反落、またラインに反応して逆行する値動きも「(一時的な)反転」といえます。

またフラクタル構造の視点で見れば、それら目先の小さな反発や反落といった値動きは、さらに小さな時間足のトレンドが転換した結果あらわれたもの──という風にもいえます。

また別の視点で見るならば、それまでのトレンドから逆行する動きが出た場合、その反転は調整の動きである可能性があります。その後は調整が終わって再度トレンド方向へと反転(回帰)していくと見られますが、これは確率的な傾向であり絶対ではありません。

関連用語 反発反落、トレンド転換、調整

パフォーマンス

パフォーマンスとは、運用成績や運用実績のことです。また、過去のレート(価格)の動きを指す場合もあります。

一般に「パフォーマンスが良い」といえば、期間当たりの収益が大きい状態を示しますが、パフォーマンスの良し悪しを評価する指標は数多くあり、一概にはいえない側面があります。

例えば、アグレッシブに(積極的に)運用して大きく稼げたとしても、一時的なドローダウンが大きく不安定なトレーディングによるものだった場合、リスク面からみるとその運用は必ずしもパフォーマンスが高いとは言えなくなります。

反対に、運用利益の絶対額は小さくてもドローダウンが小さく、1回当りのリスク金額も小さかった場合、その運用方法のままポジションのサイズだけを大きくすることで、優れたパフォーマンスが得られる可能性があります。

また、収益の金額だけに注目してしまうと、トレード本来の優劣を見失う恐れもあります。

例えば同じ100万円の利益でも、次の2つのトレードはその獲得ピップス(Pips)が大きく異なるので、本来ならば「2」のトレードのほうが優れているといえます。

  1. 100万通貨のポジションサイズで「100Pips」獲得して100万円の利益を出した。
  2. 10万通貨のポジションサイズで「1,000Pips」獲得して100万円の利益を出した。

「2」のトレードを100万通貨で行えば利益は10倍になり、「1」よりも明らかにパフォーマンスが高いことが分かります。

関連記事 トレード手法の優位性を評価する方法とは?検証の重要指標を教えます

関連用語 トラックレコード

半値押し・半値戻し

半値押しとは、上昇していたレートが反転して、「上昇の起点となったレート」と「反転し始めた高値」までの値幅の、約半分の位置まで下落した状況のことです。

半値戻しは、その反対の状況のことです。

半値押しの図

相場参加者たちの心理として、半値押しや半値戻しになった状況は、「もう十分に調整しただろうから、そろそろ反転し始めるんじゃないか?」と思い始めるタイミングとされています。

視覚的にも、波を描く相場の値動きの傾向と合致するイメージがあるため、ちょうどいい押し目買い戻り売りのポイントとして見られる傾向があり、ここで売り買いの攻防が起こる可能性があります。

他に注目される押しや戻りのポイントとして「1/3」「2/3」がありますが、これは一般にFXでは、フィボナッチ・リトレースメントのレート水準として扱われる傾向があります。

関連用語 調整、押し、戻り、全値押し・全値戻し、行って来い、フィボナッチ・リトレースメント

バーチャート

バーチャートとは、値動きをグラフ化して表す方法の一つで、ローソク足と同様に「始値高値安値、終値」の四本値を用いて表示されます。

バーチャート バーチャート

欧米ではポピュラーなチャートであり、利用者が多く見られます。

関連用語 チャートローソク足ラインチャート

反応

反応とは、レートが反転する可能性のあるチャートポイントで、実際に反転の値動きを見せることをいいます。

「前回高値で反応した」「1時間足のサポートラインで反応した」「25期間の移動平均線で反応した」──このように使われます。

反応の状況や具体的な値動きによって、反発反落、もしくは反転と呼ばれます。

また、一時的に値動きが停滞しただけで反転までには至らない状況も、「反応した」と呼ばれるケースがあります。

これは急激な上昇や下落が続くなかで、どこでレートが止まるのかが注目されている場合に見られます。この場合、反応(停滞)を見せたものの再び値動きが継続していくことがあります(「反応しただけで反転しなかった」と呼ばれる)。

反転パターン

反転パターンとは、相場が反転していくときに現れるチャートパターンのことです。

具体的には、ダブルトップ・ダブルボトムヘッド・アンド・ショルダー、トリプルトップ・トリプルボトムが有名です。

反転パターンの図1

他にも、ソーサーボトム・ソーサートップ、スパイクトップ・スパイクボトムなどがあります。

反転パターンの図2

反転パターンの特徴は、相場参加者の間で「トレンドは継続するのか?」が確認されていく点にあります。具体的には、高値安値の切り上げ・切り下げが注目されることになります。

例えば上昇トレンドが継続するなら、必ず高値と安値は切り上がっていくはずです。もし、そうならなくなったら、上昇トレンドの継続に疑問が生じることになります。

反転パターンの高値と安値の推移を詳細に見ていけば、多くの相場参加者がトレンド継続を諦めたり、反転方向へと目線を切り替えたであろうポイントが見えてくるでしょう。

実際のトレードでは、そうした相場参加者たちの感情の変化をチャートから読み取りながら、有利な方向へのポジションをもつことが大切です。

関連記事 『ヘッドアンドショルダー(三尊天井)』とは?その意味とトレード方法

関連記事 『ダブルトップ・ダブルボトム』の意味とトレード方法とは?相場心理を読む

関連記事 ダウ理論でトレンドを定義して「目線の切り替え」をする方法とは?