FX用語「ふ」フラクタル構造、フラッグ、ブラックスワン、含み益・含み損…の意味

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行・わら行

ファンダメンタルズ

ファンダメンタルズとは、その国の経済活動や金利の動向など、為替に影響をもたらす基礎的な指標や要因のことです。

経済成長率、物価上昇率、財政収支など、いわゆる経済指標として公表されているものがこれに当たります。

そしてファンダメンタルズ分析とは、こうした指標や要因を元に経済動向を分析し、将来の値動きを予測することをいいます。

ファンダメンタルズ分析は、過去の値動きに着目して分析をおこなうテクニカル分析と対比される形で取り上げられることがあります。

ファンド

ファンドとは、不特定多数の投資家から資金を集めて、運用の専門家であるファンドマネジャーが運用する金融商品のことで、日本語では投資信託と呼びます。

運用して上げられた利益は投資家に分配・還元されますが、元本保証は無いため、当然ながらリスクがあります。

ファンドには、公社債などを扱った比較的低リスクな商品から、新興企業や開発途上国へ積極的に投資するハイリスクな商品まで、各種様々なものが存在します。

変わり種のファンドとしては、対象となる市場全体が下落すると収益が上がる「ベア・ファンド」があります。

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ファンドマネージャー

ファンドマネージャーとは、ファンド(投資信託)を運用する担当者のことです。

ファンドマネージャーは投資信託会社や信託銀行、保険会社といった運用組織や金融機関に所属しており、投資家から集めた資金の運用を担当しています。

運用は、事前に定められた運用方針に従ってポートフォリオを組んで行われます。そして投資環境を常に見ながらポートフォリオを最適なものに組み替え、当初設定した基準となるベンチマークを上回る運用成果を目指していきます。

フィンテック(FinTech)

フィンテックとは、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、金融とIT(情報技術)を融合した技術革新を表しています。

一般には、IT(情報技術)を駆使した新しい金融サービスや、こうしたサービスを提供するベンチャー企業を指して「フィンテック」と呼ばれます。

フィンテックの例として、「スマホなどのモバイル端末での決済サービス」「ブロックチェーン技術」「資産運用アドバイス」「膨大なビッグデータの解析」「人工知能(AI)」といった新たな技術が上げられます。

フィンマック(FINMAC)

フィンマックとは、FXや株、投資信託といった金融商品を専門とした相談センターで、FX会社等との問題を公正で中立な立場から解決へと導いてくれる機関です。

金融庁や法務省から認定を受けた組織なので、信頼性に問題はありません。

フィンマックは、日本証券業協会や金融先物取引業協会を始めとする、5つの自主規制団体によって運営されている機関です。

フィンマックが行う対応は次の通りです。

  1. 『相談』
    その問題・トラブルについて、相談員が助言やアドバイスをしてくれます。
  2. 『相手への苦情の取次』
    苦情内容を相手のFX会社へ伝え、問題解決を目指してくれます。
  3. 『あっせん手続(紛争解決)』
    弁護士が、紛争解決委員となって立ち会い、双方の間に入って解決を目指します。

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フェイバー

フェイバーとは、保有しているポジションの評価額が利益になっている状態のことです。

現在、自分の相場の読みと一致した「追い風」が吹いて、有利な状態になっている──つまり「含み益」を得ている状況を指します。

フェイバーとは含み益の状態のことなので、まだ利益が確定されたわけではなく、あくまで評価益の状態を指します。

反対に含み損になっている状態のことをアゲインストといいます。

この用語は、主にインターバンク市場に参加しているディーラーが使う用語です。

含み益・含み損

含み益・含み損とは、評価損益とも呼ばれ、エントリーしてポジションを持った時のレートと比べて、現在どれくらいの利益・損失になっているかを示したものです。

あくまでも、そのポジションの現時点での評価なので、利益も損失も確定したものではありません。

含み益・含み損が確定するのは、ポジションを決済したタイミングになります。

トレーダーの心理として、含み益は早く決済して確定させたくなり、含み損は出来るだけ確定を先送りしようとする傾向があります。

これはいわゆる「チキン利食い」「塩漬け」と呼ばれる行動です。その結果、多くのトレーダーが利益を上げることが難しくなるとされています。

こうした行動の背景には、次のような心理が働いています。

  • 得られるものは、たとえ時間が経ってからの方が望ましくても、今すぐ確実に手に入れようとする。
  • 目の前のリスクを避けられるのなら、わずかな可能性だったとしてもチャンスに賭けようとする。

トレーダーとして大成するためには、こうした心理的傾向を踏まえた上での対策を行う必要があります。

関連用語 利益確定損切り注文

フラクタル構造

フラクタル構造とは、「一部分が全体をあらわしている構造」のことです。

フラクタル構造をもったものの一部分を拡大(ズームイン)していくと、そこにまた「全体と同じ構造があらわれる」という特徴があります。

フラクタル構造の解説図

FXのチャートも「フラクタル構造」をもっており、「複数時間足をつかったマルチタイムフレーム分析」はフラクタル構造を前提とした分析手法です。詳しくは下の関連記事を御覧ください。

関連記事 『フラクタル構造』とは?FXで複数時間足を使いこなすための知識

ブラック・スワン

ブラック・スワンとは、「黒い白鳥」を意味しており、「あり得ない、起こり得ないことが実際に起きた」ということを表した言葉です。

確率論や従来の知識や経験からは予測もできない極端な出来事が発生し、それが人々に多大な影響を与えることを指しています。

ブラック・スワンの具体例としては、旧ソ連の崩壊、日本のバブル崩壊、911同時多発テロ、2008年のリーマン・ショックなどが上げられます。

イギリスのEU離脱や、トランプ大統領の当選もブラック・スワンの一種といえるでしょう。

フラッグ

フラッグとは、テクニカル分析で用いられるチャートパターンのひとつで、その形が「旗竿にはためく旗」に見えることからフラッグと呼ばれます。

フラッグのチャート

それまでの値動きが停滞し始め、高値を切り下げたり安値を切り上げたりしたら、それら高安値を結んでトレンドラインを引きます。これがフラッグパターンを表すラインになり、このラインを抜けるとトレンド継続が確認されたとみなされます。

一見すると、上昇フラッグは一時的に調整の下降を示しているので、上昇フラッグのことを「下降フラッグ」と呼びたくなるかもしれません。

しかしフラッグは、一般的に「トレンドが継続していく途中で発生するパターン」として認識されているので、「上昇のなかで現れるフラッグ」という意味で上昇フラッグと呼びます。

フラッグが形成される背景

フラッグが出来る背景には、ダブルトップ・ダブルボトムヘッド・アンド・ショルダーからのトレンド転換を目指す勢力と、トレンド継続を目指す勢力との攻防があります。

多くのフラッグは上位時間足のトレンドの途中で現れる傾向があり、次のような思惑をもったトレーダーたちの行動によってフラッグパターンが形成されていきます。

  1. それまでのトレンドで含み益を上げていたトレーダーの売り抜け(決済)。
  2. トレンドでは利益を出せなかった、出遅れ組のエントリー
  3. 売り抜けたものの、さらなる利益を目指した再エントリー。
  4. 気の早い逆張り勢のエントリー。

これらのトレードが交錯する結果、トレンドは停滞の色を強め、特徴的なフラッグの形になるわけです。

フラッグのトレンドラインをブレイクすると、次のようなトレーダーたちの行動によってトレンドが再開・継続していく傾向があります。

  1. トレンド再開が確認されたと見て、追随してエントリーする勢力。
  2. 逆張り勢の損切り決済注文(これがトレンド方向への注文となってトレンドを加速させる)。

ブルベア指数

ブルベア指数とは、相場に対して「ブル=強気である」という勢力と、「ベア=弱気である」という勢力とが、どのくらいの割合になっているかを示したものです。

ブルベア指数には次の2種類があります。

  1. AAII(American Association of Individual Investors)が発表する、インベスター・センチメント。
  2. インベスターズ・インテリジェンス社が発表する、センチメント・インデックス。

関連記事 『ブル・ベア』とは?その意味と由来。相場のシンボル的キーワード

プロップファーム

プロップファームとは、トレード資金の出資者を募らずに、自己資金のみで運用を行うトレーディング専門会社のことです。

個人が自己資金でトレードするのと同じことを会社規模で行っている──と捉えると分かりやすいでしょう。

外部から出資者を募るファンド(投資信託)などとは異なり、運用の自由度はとても高く、実際のトレーディングはプロップファーム内のトレーダーの裁量のもとに行われます。

プロップファームには会社と契約を結んだトレーダーが在籍しており、彼らは会社の資金を使ってトレードを行い、その利益に応じて報酬を受け取ります。契約内容によってトレードの裁量権や運用資金量は大きく異なります。

そのトレーディングの実態はあまり公にはなりませんが、プロップファームが契約するトレーダーの例としては次のようなものがあります。

  1. 腕に覚えのあるトレーダーがプロップファームの門を叩き、何らかの試験を受けて契約に至る。
  2. 優れたトラックレコード(トレード成績)をもつトレーダーをプロップファームがスカウトし、彼が望むトレードを実践させる。
  3. 素質のある未経験者にプロップファームが1から教育を施して雇用する。

近年では、ハイ・フリーケンシー・トレーディングを扱うプロップファームも多く見られます。

プルバック

プルバックとは、押しや戻りといった調整の動きと同じ意味です。

「プル(Pull)バック(Back)」という言葉の通り「引っ張られて戻る」という意味を表しており、順行していたレートが引っ張られるように戻る(調整する)ことを指しています。

大きな視点では、トレンド中の押しや戻りのことを、また小さな視点では、何らかのレートやラインをブレイクした直後に見られる小さな押しや戻りのことを、それぞれプルバックと呼びます。

関連用語 押し目買い戻り売り押し安値戻り高値

ブレイク

ブレイクとは、相場参加者から注目されているポイントを、レート(価格)抜ける(突破する)ことです。正確には「ブレイクアウト」と呼ばれます。

注目されるポイントの例としては、高値安値サポートラインレジスタンスライントレンドラインネックラインテクニカル指標のラインなどがあります。

細かいものだと、各ローソク足の高値や安値も「ブレイクするかどうか」を注目する対象となります。これはプライスアクション・トレードでよく用いられます。

注目されるポイントでは、売り買いそれぞれの注文が溜まっている可能性が高いため、そこを抜けることで一方向への値動きが発生することが想定されます。そのため、注目ポイントのブレイクには注意を払う価値があります。

トレード手法のなかには、ブレイクが起きるであろうポイントを特定したり、ブレイクする状況での判断の仕方を扱ったものが多く見られ、これらを総じて「ブレイクアウト手法」と呼びます。

また、ブレイクしたと思ったものの、そこから元のレートに戻ってしまったり、さらに反対方向へとブレイクしていくことがあり、これをダマシと言います。

関連用語 ラインブレイクレンジブレイク

ブロードニング・フォーメーション

ブロードニング・フォーメーションとは、チャートパターンの一種で、メガホン状の形でレンジの上下限が拡大していくパターンのことです。

ブロードニング・フォーメーションの図

この状況で高安値のブレイクを追っていくと、ことごとく裏目になってしまい、損切りを強いられることになります。一般的には、ブロードニング・フォーメーションの可能性が見えてきた段階で、様子見を選択することがおすすめです。

狭義には、ブロードニング・フォーメーションは反転パターンのひとつとして認識されています。その場合、3つ目以降の高安値から反転して、ラインをブレイクする動きを見てエントリーする方法があります(図の1)。

しかし、そもそもブロードニング・フォーメーションが形成されること自体、相場参加者のコンセンサスが生まれづらいことを示しているため、こうしたエントリーは難しいものとなるでしょう。

同様に、トレンド継続方向へのブレイクも安易に狙うことは避けたほうが無難です(図の2)。

状況によっては、乱高下を見せた後、どちらへもブレイクしないまま膠着状態になることもあります(図の3)。このとき、きれいな収束を見せると、ダイヤモンド・フォーメーションとなってブレイクしていく可能性も有り得ます。

ブル

ブルとは、「強気」「買い」「上昇」を意味する言葉で、一般的には「相場は上昇していくはず」という強気な見方のことを指します。

反対に「弱気」「売り」「下降」を意味するのは「ベア」です。

例えば、上昇トレンドが明らかな相場状況のことを「ブル・マーケット(ブル相場)」と呼びます。

ブルとは英語で雄牛のことで、雄牛が相手を攻撃するときにツノを「下から上へ」突き上げる姿が「相場が上昇する様子」を彷彿とさせることから、「上昇、強気」のことを「ブル」と呼ぶようになったと言われています。

詳しくは下の記事を参考にして下さい。

関連記事 『ブル・ベア』とは?その意味と由来。相場のシンボル的キーワード

関連用語 ベア上昇トレンド