FX用語「え」FX取引、エマージング通貨、円売り介入、エンベロープ…の意味

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エコノミスト

エコノミストとは、経済学者や経済研究者などの、経済に関する分析調査をおこなう専門家のことです。

エコノミストは、金融機関や官公庁やシンクタンク、大学での研究活動などに従事しており、経済全般についての専門的な知識を生かした活動をおこなっています。

個別業界や企業を分析調査する専門家のことをアナリスト、また、投資戦略を立案する専門家のことをストラテジストといい、これらはエコノミストとは区別されています。

S&Pケース・シラー住宅指数

S&Pケース・シラー住宅指数とは、米国の住宅価格水準の動向をあらわす指数のことです。

これは、米国の調査会社「S&Pダウジョーンズ・インデックス」が毎月公表していて、米国の主要10都市での、一戸建て住宅価格(再販価格)を集計して算出したものです。

住宅価格は個人消費の動向に大きな影響を与えることから、その増減からは米国の景気をうかがうことができるため、世界から注目される経済指標のひとつとして知られています。

ちなみに、2000年1月を100とした指数になっています。

S&Pケース・シラー住宅指数の発表は、毎月最終火曜日、米東部時間の朝9時に行われます。

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FRB

FRBとは、米国の「連邦準備制度理事会」のことです。

「連邦準備制度」という米国の中央銀行制度における、最高意思決定機関がFRBです。

FRBは日本でいう「日本銀行」に相当するもので、紙幣の発行などを行っています。

現在、首都のワシントンD.C.に置かれ、7名の理事(うち議長1名、副議長1名)から構成されています。

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FX取引

FX取引とは、円やドルなどの通貨を売買し、差益を狙う取引のことです。

正式名は、外国為替証拠金取引といい、一定の証拠金をFX会社に預け入れ、レバレッジをかけて差金決済で売買をおこないます。

FXという単語は「foreign exchange」の略で、外国為替のことを指します。

取引の種類には、FX会社と投資家が直接取引する「店頭FX取引」と、取引所で取引される「取引所FX」の二つがあり、「くりっく365FX」が取引所FXにあたります。

FX取引の方法としては、長期間にわたってポジションを所有する「長期トレード」、数日から数週間のポジション保有でおこなう「スイングトレード」、エントリー後は当日中に決済を行う「デイトレード」、数秒から数分という短時間にエントリーと決済をくり返す「スキャルピング」といったものがあります。

FX取引の大きな特徴として、レバレッジを用いる点があります。

レバレッジとは、証拠金を担保にして、その何十倍もの取引をおこなう仕組みのことで、これによって資金を効率的に用いて、大きな利益を得られる可能性があります。

しかし、その一方で、レバレッジによって大きな損失を招くことも事実のため、これまで金融当局によって何度か規制が掛けられてきた経緯があります。

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参考記事 『レバレッジ』とは?その意味と仕組みを分かりやすく解説

FFレート

FFレートとは、米国の代表的な短期金利のことで、フェデラル・ファンド・レートとも呼ばれます。

米国のFRS(連邦準備制度)に加盟している銀行は、預金残高の一定割合を連邦準備銀行(FRBの組織)に預け入れることが義務付けられています。

もし、その加盟銀行の預け入れ資金が不足している場合は、加盟銀行同士が互いに資金をやりとりして調達するわけですが、このとき市場で取引する際の金利のことをFFレートといいます。

米連邦準備理事会(FRB)は、FFレートを上下させること(誘導目標を設定すること)によって資金供給量を調節して、需給調節をおこなっています。

関連用語 FRB

FOMC

FOMCとは、米国の中央銀行に相当するFRBが、定期的に開催する会合(委員会)のことです。

FOMCでは、FRBの金融政策のひとつである、公開市場操作に関する方針の決定をおこなっていて、その内容は、各種金利の誘導目標、マネーサプライの調節、為替レート誘導などです。

FOMCに参加する委員は、FRBの7人の理事と、5人の地区連銀総裁の合計12人です。

FRBの7人の理事とニューヨーク連銀の総裁は、常任委員として常にFOMCに参加しており、残りの4人は地区連銀総裁が持ち回りで務めています。

関連用語 FRB

エマージング通貨

エマージング通貨とは、経済が発展途上の「新興国」と呼ばれる国で流通している通貨のことです。

中南米、東南アジア、中東、東欧の国々を指すのが一般的で、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)、VISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ、アルゼンチン)の各国通貨がエマージング通貨としてポピュラーです。

FX会社によっては、こうしたエマージング通貨を多数取り扱っているところもありますが、一般的にはスプレッドが大きめであることと、流動性が低いため、トレードする際には注意が必要です。

また、維持証拠金の金額が大きめに設定されているケースもあるため、思ったようなポジションサイズでのトレードが難しい可能性もあります(実質的なレバレッジの制限が行われています)。

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エリオット波動理論

エリオット波動理論とは、米国の株式アナリストのラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)が考案した、チャート分析理論のことです。

エリオット波動理論の根底にあるコンセプトは、「レートの動きは波動を描く」というもので、その波動は「5つの上昇波」と「3つの下降波」に分類され、それらが相場の流れのなかでくり返される──というものです。

しかし、エリオット波動についてよく言われることとして、例えば「どの波が第3波なのか、判断がつかない」というものがあり、実際のトレードに応用することが難しいとされています。

エリオット波動を活用するためには?

FXトレードで実際に活用していく上では、細かい理論的な理解や、整合性へこだわるのではなく、エリオット自身がいみじくも述べているように、「相場は波を描く」という点に着目することが大切です。

つまり、トレンドを形成しているなら、波は「N字」を描き、停滞してレンジを形成しているなら、「WやM」を描くということであり、それらの波はフラクタル構造をもっているということです。

こうした理解を基本とすることによって、レートの動きをシンプルにとらえることが可能になっていきます。

関連用語 テクニカル分析チャートパターン

円売り介入

円売り介入とは、投機的な動きなどで円高が異常に進んだ際に、政府当局が為替市場で円を売ってドルを買う、為替介入のことです

日本では、政府からの委託を受けて、日本銀行がおこないます。

近年では、為替介入の効果が限定的、かつ疑問視されていて、表立って行われる機会は見られなくなってきています。

下のドル円の日足チャートを見ると、2011年の東日本大震災を受けて、投機的な円買いが進んだ場面で行われた円売り介入の様子が、よく分かります。

※チャートをクリックすると拡大します。

円売り介入

3月18日には6925億円、8月5日には4兆5129億円、さらに10月31日には、8兆722億円が投じられて、円売りドル買いの為替介入が行われました。

ちなみに、日本政府(日本銀行)による円売りドル買い介入は、実質的に見れば、日本の輸出企業に対する補助金という見方ができるため、一部業界(主に自動車産業)への優遇措置であるとして批判されています。

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円キャリートレード

円キャリートレードとは、低金利通貨である円で借り入れをして資金を調達し、高金利の国の通貨で運用することで、その運用益に加えて金利差による利ざやを得ようとするトレードのことです。

もともとは、日本と諸外国との大きな金利差に目をつけたヘッジファンドが行い始めたものです。

過去には日本の個人投資家の間でも、FX取引をつかった円キャリートレードがブームになった時期がありました。

当時の高金利通貨の豪ドル(オーストラリア・ドル)の買いポジションをもち、その金利と為替差益を得るというトレードスタイルが、一般投資家のみならず家庭の主婦にまで広がっていたのです。

このときの取引量は世界的に見てもとても大きく、市場へのインパクトが無視できない程だったため、外国為替市場の世界では日本の一般投資家のことを「ミセス・ワタナベ」と呼ぶようになったほどです。

エントリー

エントリーとは、FX相場で新しくポジションを持つことをいいます。

エントリーとは、英語で「入り口」「入ること」という意味であり、その名の通り、買いか売りのポジションを作って相場へ入っていくことを表しています。

具体的にエントリーする(した)レートのことを、エントリーポイントと呼びます。

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エンベロープ

エンベロープとは、テクニカル分析で用いられるインジケータの一つで、移動平均線の上下に一定の幅で引かれたラインを指します。

基準となる移動平均線から、どれだけ上下に離れたところにラインを引くかを「乖離率」といいます。

エンベロープが考案された背景には、「平均から乖離したレートは、いずれ平均に収束してくる」という考え方があり、これがエンベロープの使い方の基本となります。

つまり、レートが移動平均線から離れてエンベロープに近づいたら、また移動平均線へと収束していくことを想定して逆張りのエントリーをおこなう、というものです。

下のチャートは、20期間の移動平均線(20MA)に、偏差0.1%のエンベロープを表示させたものです。

※チャートをクリックすると拡大します。

エンベロープ

エンベロープにレートが接したところで、内側へポジションをもつというのが、エンベロープをつかった逆張りトレードです。

ご覧のように、トレンドが発生している状況では、大きな含み損をかかえる可能性が高く、安易な逆張りトレードはおすすめできません。

ちなみに、有名なインジケータのひとつである「ボリンジャーバンド」も、エンベロープの一種です。

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関連用語 移動平均線テクニカル分析インジケータトレンド系テクニカル指標

MT4

MT4とは、キプロスのメタ・クオーツ社によって開発された、FXトレードをするための取引ツールで、正式名称は「MetaTrader4(メタトレーダー4)」といいます。

世界的にポピュラーなツールで、海外では標準トレードツールといっても過言ではありません。

ツール自体の利用は無料な上に、高度なチャート分析の機能をもっており、独自のインジケーターや、自動売買プログラム(EA)の開発もおこなうことが可能です。

過去チャートのデータ(ヒストリカルデータ)を利用して、MT4で検証作業をすることができるので、世界中に愛用者がいます。

現在は、後継のMT5への移行が進められている状況ですが、依然としてMT4の利用が続いています。

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